ニーズによって付加サービスも

「そこの企業がどういった情報を発信すればよいのか、そのためにはどういった体制をとればいいのか、インターネットはどのようなポジションで活用していったらいいのか、ということを提案しています」と、「山川社」のマーケティング本部マルチメディア推進室。
 さらに必要に応じて、各企業の幹部クラスにまで、インターネットはどんなものかを一から説明しているという。驚いたことに、取引先にプロジェクタを持ち込んでプレゼンテーションを行ってくれるのだ。ここまでやってくれれば、上司の説得で悩んでいるときなど、心強い味方になる。

では、肝心の見積り上の価格はどう表示するのか。上司を納得させられる要素が十分あるのだろうか。
「当社の場合、どちらかというとおおまかです。HTMLですとかデザイン料などは出しますが、ボタン1個まで見積りに入れるということはありません。GIFアニメやJavaスクリプトはサービスの場合が多くなります」

ランディングページを楽しくしたいという考えが根本にあるのだが、すべての技術ごとに細かな費用を請求していくと、どうしても採用してくれない企業が多くなるそうだ。Javaとは何か、ショックウェーブとはどんな役目をするのかが理解できていないと、その価格に納得することもできない。これは、ある意味で非常に歓迎すべき方法だ。担当者は、「いいものを作りたい」という代理店の要望と、「どうしてそんなに費用がかかるのか」という上司の板挟みになりかねない。だったら、細かい計算は省いてしまい、全体での金額を出してもらったほうがよっぽど楽である。

ちなみに、「GIFアニメ」とは、グラフィックデータの種類である「GIFデータ」を利用したアニメーション。ほかの方法に比べてデータの量が少なくてすむことが多い。また、「Javaスクリプト」はWebスクリプト言語で、「Netscape社」と「Sun Microsystems社」によって開発された。ランディングページで「できること」が豊富になり、HTMLの機能を補うものだ。

山川社がこれから出す企業の広告は、すべてアニメーションやフレーム対応になっている。フレーム対応とは、ランディングページをフレームで区切って表示する方法。比較的新しい技術で、ランディングページが見やすくなるが、あまり細かく区切ると逆効果となってしまう。
それだけシステムにこだわる必要が生じており、制作費も安くなっている。逆に考えると、アニメーションやフレーム技術を盛り込まないと、広告媒体としての魅力に欠けるのである。

また、必要に応じて、データベースやフォーラムなどの機能も付加することができる。必要な月だけデータベースを使ってアンケート調査をするというようなことも可能だ。

山川社は化粧品会社や健康食品通販のLP制作が得意だからこそ、インターネットのメリットを十二分に生かしてくれる。
残念なのは、ほかの大手代理店同様、取引先側にある程度の企業規模が求められる点だ。知識の多い代理店には、企業全体の広告戦略の一環として全面的に協力してもらいたいものである。

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