代理店による、とらえ方の違い

「お客様にも、詳しい方もいれば、詳しくない方もいらっしゃいますので、私どもと一緒に考えていきましょうというスタンスをとっていきたいと考えております」と、〇〇広告社のソフト開発局マルチメディア室。

 インターネットは、非常に動きの速い媒体なので、つねに情報収集を怠ることができない。そう考えると、一緒に考えるという明確な姿勢を打ち出してくれるほうが安心感がある。
 得意なスタッフや関連会社から情報を吸い上げてくれるのだ。なにしろ、本書の執筆にあたって多くの代理店に取材を依頼したが、快諾してくれるところは少なかった。「料金の話はできない」「決まった体系がない」というのが、ほとんどの理由だった。
 たとえば、予算が1000万円あったとしよう。過去の経験がふんだんにある雑誌媒体なら、その金額でどの雑誌にどの程度の予算を割り振るのかが、ある程度は明確になる。ところが、インターネットの場合、1000万円の予算で「シェーブ」を多用したランディングページを10ページ制作するのか、写真と文字だけのランディングページにして500ページ作るのか、その的確なアドバイスはできるのだろうか。
 基本的にはケースバイケースになるのだが、このあたりもノウハウを蓄積中という代理店がほとんどだった。
「結局、ランディングページを作るといいますと、広告媒体としてとらえている代理店さんも結構ありますが、あくまでもテレビや新聞を補完する媒体だととらえてほしいのです。インターネットのランディングページを単独で売るのはきついだろうということですね」
 〇〇広告社の場合は、どちらかというと、インターネットに対するスタンスも中間的な位置づけと考えている。「電通」など、インターネット広告にきわめて積極的な代理店がある一方、ほとんど関心がないという代理店もある。このあたりをうまくとらえていただきたい。
 〇〇広告社にインターネット広告を依頼する場合、テレビや雑誌など、ほかの媒体と連携したランディングページはかなり得意としていることを念頭に置きたい。決まった予算があったら、すべてをインターネットに利用すると決めつけず、ほかの媒体と連動させる方法を打ち出してもらうのが正解だろう。広告代理店がインターネットをどういうスタンスでとらえているかを考えて付き合う段階なのだ。
 では、〇〇広告社でおもしろいランディングページを作るといくらかかるのだろうか。「内容によっては5O万円、1OO万円でも、ピンからキリまで、いろいろできます。5OO万くらいあれば、立派なものができるという感じはします。ただ、作ったのはいいけれど、結局、重要なのはメンテナンスなんです。これからは、企業がどのように管理していくのかという問題がテーマとなってきます」
 〇〇広告社は、インターネットに関して、いわば中間的な位置にいる代理店であった。

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